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「外来種」 とは

読み:
がいらいしゅ
英名:
Introduced Species

ある国へ海外から入ってきた種や生物のこと。外来生物ともいう。貿易や旅行など人間の活動によって動物や植物、またはそれらの種子などがもち込まれ、それまで生息していなかった地域に定着し、繁殖する。日本では、食用に輸入されたウシガエルやアメリカザリガニ、スポーツフィッシングなどのために放流されたオオクチバス、ペットとして輸入されたアライグマやカミツキガメなど、多くの外来種が報告されている。これらの外来種のように意図的にもち込まれたもののほかに、意図せずもち込まれる外来種も多い。輸入品やその梱包物に付着して入ってきた植物の種子や、一部の毒グモ、アリがそれだ。

外来種の多くは、日本にもともと生育する在来種よりも強い生命力や繁殖力をもっており、生存競争の結果、在来種が絶滅に追いやられる事例が各地で報告されている。このため、2005年に外来生物法が施行され、特定外来生物の飼育、輸入などが禁止された。違反者には罰則もある。また、外来種の駆除が市民団体や地方自治体などにより進められている。こうした対策がとられているにもかかわらず、外来種の移入と増殖は後を絶たない。その原因として、地球温暖化の進行により、従来は日本国内で繁殖できなかった外来種が数を増やしているという指摘もある。

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