「化学的酸素要求量(COD)」 とは

読み:
かがくてきさんそようきゅうりょう
英名:
Chemical Oxygen Demand

水質汚濁の指標のひとつ。英名の頭文字を取ってCODと略され、化学的酸素消費量と呼ばれることもある。CODは、水中に有機物などの物質がどれくらい含まれるかを、過マンガン酸カリウムなど酸化剤の消費量を酸素の量に換算して示される。CODの値が大きいほど水中の有機物が多いことを示し、水質汚濁の程度も大きくなる傾向がある。単位は、ppmまたはmg/lが用いられる。

CODの環境基準値は、湖沼のもっとも厳しいAA類型で1mg/l以下、海域のA類型で2mg/l以下と設定されている。一方、工場などの排水については生活環境項目として160mg/l、日間平均で120mg/lの基準が定められている。2012年度の公共用水域における環境基準の達成状況は、湖沼で55.3%、海域で79.8%となっている。CODの測定は、日本工業規格(JIS)で定められた標準測定法により実施される。現地で簡単に測定できる器材もあり、市民による水質測定が行われている。

河川についてはCODではなく、微生物が有機物を分解する時に消費する酸素量を数値化した、生物化学的酸素要求量(BOD)の環境基準が設定されている。湖沼や海域などでBODが設定されていないのは、水の動きが少ないために微生物が酸素を消費して有機物を分解するのに長い時間がかかるためだ。光合成により酸素の生成と消費の両方を行う藻類が繁殖すると、BODを正しく測定できないという理由もある。水中に有毒な物質が含まれる場合も、BODではなくCODで評価する。CODとBODの間には相関関係が認められる場合がある。

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