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「メタンガス」 とは

読み:
めたんがす
英名:
Methane Gas

有機物の腐敗や発酵などに伴って発生する、色も臭いもない可燃性のガス。ゴミの埋立処分場や湿地・水田、天然ガスの生産、バイオマスの燃焼、下水汚泥や家畜ふん尿の分解過程、家畜などさまざまなところから発生し、大気中にある反応性が高くて不安定な「OHラジカル」によって分解される。メタンガスは、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスでもある。二酸化炭素(CO2)の次に多く排出されており、温室効果ガス全体の約2割を占める。しかも、その温室効果はCO2の約10倍だ。

気象庁によると、温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析による2013年におけるメタンガスの濃度は、全球平均で1824ppbだった(ppbは10億分の1を表す単位)。この数字は、産業革命以前の平均的な値の2.5倍を超える。メタンガスの濃度が変動している理由として、火山の噴火やエルニーニョ現象及びラニーニャ現象の影響などがあげられている。また、主な発生源が北半球の陸域にあり、南半球に向かうにつれOHラジカルと反応して消えていくこともわかっている。

一方、廃棄物などから発生するメタンガスを発酵させて、エネルギー源として活用するバイオマス発電も実用化されている。廃棄物の再利用を促進するとともに、エネルギーを安定的に供給できることから、今後の普及に期待がかかる。

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